恋する僕らのひみつ。




「四葉……」



「このまま野球部に戻らないなら、あたし……快と出逢ったこと後悔すると思う。だからお願い。あたしのために、途中であきらめたりしないで」



そのとき、ホームにアナウンスが流れる。



“まもなく3番線に下り電車が……”



「もう電車来るみたい……あたし行かないと……」



そう言ってベンチから立ち上がった四葉の腕を、俺は咄嗟につかんだ。



……まだ言ってない。



俺には、伝えなきゃいけないことがある。



「四葉……俺はあのときから気持ち変わってない」



「快……」



俺はベンチに座ったまま、彼女の瞳を見つめる。



「いまでも好きだ」



ホームに電車が入ってきて、強い風が吹き抜ける。