恋する僕らのひみつ。




四葉が俺から離れていったのは、俺のためだった。



ケガのことで、俺がいつまでも苦しまないように。



夢をあきらめるしかない彼女を見て、俺が自分の夢をあきらめないように。



四葉はそう、いつだって。



いつだって、自分のことよりも。



「俺のことばっかり心配して……」



「だって、お母さんがそういう子になってほしいって、この名前つけてくれたんだもんっ」



知ってるよ。



付き合いはじめた頃、四葉がうれしそうに言っていた。



自分の名前は、四つ葉のクローバーからつけられたって。



四つ葉のクローバーはなかなか見つからないけど、見つけることができたら幸せになれるといわれている。



だから、四葉のお母さんにとって、四葉は宝物のような存在で。



四葉と出逢ったまわりの人たちも幸せになれますようにと。



そう願いを込めてつけた名前なんだって。



「快……このまま野球やめないで。あんなに大好きだった野球、やめないでよ……」