少しの沈黙のあと、 俺は気持ちを伝えようと拳を強くにぎりしめた。 「なぁ、四葉。俺……」 「野球部に戻って?」 話をさえぎった彼女は、まっすぐに俺の目を見つめる。 「奈乃ちゃんから電話もらうまで、快が野球部をやめたこと知らなかったの」 「もういいんだよ、それは」 「ねぇ、もう自分を責めるのはやめて。あたしがケガしたことはあたしのせいで、快のせいじゃないんだから」 「四葉」 いまだに俺は、知らないんだよ。 「あの日、なにがあったのか教えてほしい」