「うん。平気だよ。何度もあきらめそうになったけど、がんばった」 「よかった……本当に」 「奇跡だって言われたんだ。誰かが神様にお願いしてくれたのかも……」 「ちがうよ。四葉が、がんばったから治ったんだよ」 「へっへー。昔から根性だけはあるのでね」 「知ってる」 こんなふうに、普通に笑って話せているのが不思議で。 だけど、四葉が俺の手をそっとほどいたとき、 何とも言えない気持ちになった。