恋する僕らのひみつ。




ゆっくりと動き出した電車を横目に、俺はホームを走っていく。



……いない。



――ドンッ。



「あっ、すいませんっ」



人にぶつかりながらも、四葉の姿を必死に探す。



……いない。



少しずつスピードをあげていく電車は、ホームから去っていった。



まだ……伝えたいことがあったのに。



四葉の顔を見て、言いたいことがあったのに。



もう、あのときと同じ思いはしたくなかったのに。



その場に立ち止まって、うつむいた俺は、



拳をぎゅっとにぎりしめる。



「……快」



後ろから声が聞こえて振り向くと、そこには



……四葉が立っていた。