「ハァ、ハァ、ハァ……」 駅の公衆電話に、すでに彼女の姿はなかった。 俺は、急いで駅の階段を駆け上がり、ホームに向かう。 発車のベルの音が大きく鳴り響いている。 四葉……四葉……っ! 頼むから行かないで。 電車に乗らないで、そこにいてくれっ。 俺が階段を上りきったと同時に、ホームに停車していた電車のドアは閉まってしまった。 「クソッ……!」 俺は駅のホームを見回し、人混みの中に四葉の姿を探す。