恋する僕らのひみつ。




四葉は黙ったままだった。



そのとき、



電話の向こうで、電車の音が聞こえた。



“快……野球続けてね”



「四葉」



“快の夢、最後まであきらめないで。それだけ言いたかったの。話せてよかった”



四葉の声とともに、かすかにアナウンスの声が電話から聞こえた。



“お知らせいたします。北十字駅ではただいま、お客様の……”



いま北十字駅って……。



「もしかして、北十字駅の公衆電話からかけてんのか?」



すぐ近くに来てたのか?



俺は、スーパーから数十メートル先にある北十字駅に向かって走り出した。



「そこで待ってろ。すぐ行く」