恋する僕らのひみつ。




「そういえば俺、買い物に行く途中だったわ」



「快……」



「また明日学校でなっ!んじゃ、ばいび~っ」



奈乃はまだ何か言いたげな顔をしていたけど、



奈乃をその場に残して、俺は歩き出す。



……逢いたいとか、声が聞きたいとか。



そう思ってるのは、もう俺だけなんだってわかってるけど。



どれだけ時間が流れて、

季節が何度変わっても。



あの日から動けずにいる。



この空を、どこかで。



四葉も見ているかもしれない。



だけど俺は

届くはずのない想いを、



空に向かって投げるだけ。



“いまでも……好きだよ”



四葉、あの日をもう一度やりなおしたい。



俺はあの日に戻りたい。