恋する僕らのひみつ。




「え?何を?」



「とぼけないでよ……。わかってるでしょ?」



奈乃は真剣な顔で、俺の瞳をまっすぐに見つめる。



わかってる。



連休明けには、返事をしなければならない。



バッテリーを組んでいたやつに、野球部に戻ってきて欲しいと言われている。



最後の夏の大会、一緒に野球がしたいって言ってくれた。



自分勝手な理由で野球をやめた俺に対して、そんなふうに言ってもらえるのは本当にありがたいことだと思う。



だけど、いまさらもう……。



「野球部には戻らないよ」



「……それが快の答えなの?」



「うん」



「本当は迷ってるんじゃないの?」



そう言って奈乃は、俺の腕をぎゅっと掴んだ。



本当は……。