俺はそのあと何度も四葉に連絡したけれど、
彼女が電話に出ることはなかった。
どこの町に引っ越したのかも、転校先の学校もわからないまま。
そのうちケータイの番号も変えられてしまい、彼女とは音信普通になってしまった。
俺は、彼女を失って。
どれだけ彼女の存在が大きかったのか、改めて気づいた。
胸の真ん中にポッカリと穴があいたみたいに。
いつも寂しくて。
忘れたくなかった。
忘れられなかった。
だから俺は、君になった。
人に弱いとこを見せない、そんな君に。
いつも明るくて、周りの人を笑顔にしてしまう君に。
ずっと一緒にいたから、君に似たんだと。
いつか、周りの人たちや、なにより四葉に。
そう言ってほしい……そんな未来をきっと、
信じて願っていたから――。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
