そして、彼女は最後に、 俺と別れたいと言った。 自分の手のこと、これからのことで精一杯だから……俺が何を言っても、その繰り返しで。 そのときやっと、俺は気づいた。 彼女の母親から手紙を渡された日。 あの日すでに、彼女は答えを出していたんだろう。 そして、この会えなかった時間に、彼女は気持ちの整理を終えたんだ。 彼女が電話をかけてきたのは、この町を出るときだった。 最後に会って話すことさえ、叶わなかった。