まさかそれが、最後の電話になるなんて。
俺は思ってもいなかった――。
四葉は、花火大会の前日に“話したいことがあるから、明日話すね”と言っていた。
でも、花火大会の当日にあんなことになって、四葉の話を聞くことができないままだった。
数ヶ月前から四葉の様子が少しおかしかったことも、俺は気づいていたのに……。
四葉は親の都合で、秋から別の学校に通うことになったと、
この町を離れて、遠くの町へ引っ越すことになったと言った。
本当はもっと早く言うべきだったけど、俺の顔を見ると、
どうしても言えなかったらしい。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
