恋する僕らのひみつ。




俺はふたりに、花火大会の日から今日までのことを話した。



『四葉の母親に言われたんだ。四葉……俺の前では無理しちゃうんだってさ』



本当は無理してずっと、笑ってたんだ。



『俺に弱いとこ見せたくなくて。ひとりになったとき、泣いてんだってさ』



四葉が人に弱い部分を見せたくなくても、せめて俺には。



俺にだけは見せてほしかった。頼ってほしかった。



いまどんな気持ちで、四葉はいるんだろう。



ひとりぼっちで泣いて……痛みに耐えてんのかな。



悲しいとか、寂しいとか、苦しいとか……誰にも言えずに泣いてんのかな。



だけど俺がそばにいたら、もっと無理しちゃうんだろ?



俺は、どうすればいい……?



『もしかして、快……おまえこのまま……』



『俺……野球やめる』



――この日、俺は野球部をやめた。