恋する僕らのひみつ。




『え……?』



俺は、頭の中が真っ白になった。



『手……治らないんですか……?』



そんなの……嘘だよな……?嘘に決まってる。



俺は信じたくなかった。



『後遺症であの子……いままでのように、フルートもできなくなると思うの』



ずっと、がんばってきたのに。



一緒に夢を追いかけて。



お互いの夢を応援して、励まし合いながら。



つらいことも、どんなときも、一緒にがんばってきたのに。



それなのに……それなのに……。



俺……四葉になんて言った……?



“俺が四葉の手になる”なんて、あんな言葉。



なんの意味も、役にも立たないじゃんか。



『だからね、快くん……いまはひとりにしてあげてくれる?』



『ひとりに……できません……』



『……あの子は、自分の弱いところを人に見せられない子なの』