自動販売機のそばにある長イスに座った四葉の母親を見て、俺も隣に座った。
『毎日、四葉に会いに来てくれてありがとね』
『本当にすいませんでした。俺のせいでこんなことに……。なにがあったのか、四葉から聞いてますか?』
『もう少し落ちついたら……きっと話してくれると思うわ』
四葉は、母親にもケガの理由を話していなかった。
『俺が待ち合わせの時間に遅れなかったら、四葉からの電話に出ていたら……こんな……』
うつむき、缶コーヒーを両手でぎゅっと握りしめる俺に、二つ折りの白い紙を見せて四葉の母親は言った。
『これ、快くんに渡してほしいって、四葉が』


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
