『行って?これ以上、部活サボったらダメだよ』
『心配だから』
『あたしなら大丈夫』
『俺が……ひとりにしたくないんだよ』
正直……このとき俺は、四葉のことしか頭になかった。
四葉に申し訳なくて。
四葉のことが心配で。
一時も離れたくなかった。
それに、四葉はいま、ケガをしてフルートもできない。吹奏楽部も休んでいる。
夏休みの大事な練習時間を、つぶしたのは俺だ。
それなのに、俺だけ部活に行くなんて、
そんな気には到底なれなかった。
『俺のせいで、こんなことになったんだからさ』
『……快のせいじゃないって、何回言えばわかってくれるの?』


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
