俺が目を覚ましたのは、ドンっという大きな音だった。
それは、町中に鳴り響く、打ち上げ花火の音。
『……うそだろ、やっべ』
ベッドから飛び起きた俺は、慌ててケータイを探した。
部屋にあるはずのケータイが、見つからない。
俺は帰宅してからの行動を思いだし、
部屋を出て、風呂場の前に置いてある洗濯カゴの中を探した。
『……あった』
四葉との待ち合わせの時間は、とっくに過ぎていて、
ケータイには四葉からの着信が何件も残っていた。
すぐに四葉のケータイに電話をかけたけど、彼女は電話に出なかった。
家を飛び出した俺は、急いで待ち合わせ場所に向かった。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
