恋する僕らのひみつ。




高1の夏の大会は、県大会の準決勝で敗れてしまった。



まわりは、ここまで勝ち上がると誰も思っていなかったし、



俺も自分の力は出し切って悔いはないと思えたけど、



“負ける”というのは、やっぱりどうしたって落ち込む。



試合に負けたあと、俺は四葉とふたりきりで、神社の石段に座っていた。



『おつかれさま』



『うん……』



『県大会ベスト4って、奈乃ちゃんが言ってたけど、北十字高校の歴代最高記録なんだって!すごいよ、快』



『ここまできたら勝ちたかった……。四葉を甲子園に連れていきたかったのに、ごめんな』



俺がここまでこられたのは、四葉がいたから。



四葉のために……。



俺は、勝ちたかったんだ……。



『かっこよかったよ』



そう言って、俺に微笑む四葉。



『あたしには世界でいちばん、かっこよく見えた』