陽射しが強くなり、本格的な暑さがやってきた頃、
高1の夏の県大会は、はじまった。
試合の日は、必ず四葉が応援に来てくれた。
琥都、奈乃カップルの隣で、四葉は誰よりも大きな声で、
必死に俺の名前を叫んでいた。
不思議なのは、俺はどこにいても四葉の姿をすぐに見つけられる。
試合中、歓声や応援の中でも、四葉の声がちゃんと聞こえてくる。
俺にとって、四葉はそれだけ大きな存在だった。
四葉の想いや、いつだって全力で応援してくれる姿が、
俺の持っているちから以上のものを出させてくれた。
四葉が俺を、強くしてくれた。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
