あたしがニコッと笑って後輩の男の子たちに軽く頭を下げると、 彼らも気まずそうな笑顔を見せて、あたしにお辞儀をした。 「明日の部活、おまえらだけ20周走んの追加な」 湊が後輩に冷たく言うと、彼らは湊の元に駆け寄っていく。 「ちょ、待ってくださいよ~」 「朝霧せんぱぁーい」 湊は、後輩たちの背中を押しながら、階段を下りてくる。 「うっせ、黙れ。つか早く帰れ」 ……後輩にまで悪魔っぷりを発揮する湊。