恋する僕らのひみつ。





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放課後、今日はバスケ部がミーティングだけで終わりだと聞いて、



あたしは体育館の前の階段に座って、湊を待っていた。



座っているあたしの横を、体育館から出てきた生徒たちが通り過ぎていく。



「え……?すげぇかわいい人いる」

「おい、おまえっ」



後輩らしき男の子たちが、あたしの前に立った。



「名前なんていうの?何年何組?俺は1年1組の……」



ひとりの男の子がニコニコしながら、いきなりあたしに自己紹介をしてきた。



すると、隣にいた男の子が、その彼の肩をつかむ。



「おまえ、知らないの?この人は……」



そのとき、うしろから声が聞こえた。



「おい、おまえらっ!誰の彼女にちょっかいだしてんだよ?」