恋する僕らのひみつ。




快も琥都も黙りこんでしまったのを見て、奈乃が口を開く。



「野球部には二度と戻らないって……快があの日、奈乃たちに言ったから……。だから琥都は、快が毎日走ってることも知ってたけど、なにも言えなくて……」



そっか……奈乃も知ってたんだ。



快が野球部をやめたあとも、毎日ランニングだけは続けていたこと。



「快……本当は、野球部に戻りたいんじゃないの?」



あたしがきくと、快は顔をあげて小さく笑った。



「ちがうって」



あたし以外の3人も、同じことを感じていたと思う。



快の本当の気持ち。



いまもきっと、野球が好きで。



だから、やめたあとも毎日ランニングだけは続けてた。



本当は……野球部に戻ることを、迷ってるんじゃないかって。



戻りたいんじゃないかって。