「絵崎奈乃です。よろしくね」
彼女の名前は、絵崎 奈乃(えざき なの)ちゃん。
「うちら3人は、1年のときから同じクラスなの」
そう可愛らしい声で言った絵崎さんは、
背が小さくて、癒し系な雰囲気の女の子。
アッシュブラウン色をした長い髪は、ゆるく巻いていて胸下まである。
肌は色白で、ナチュラルなガーリーメイク、頬にはピンク色のチーク。
香水かな。フローラルの甘い香りがする。
「3人ともよろしくねっ」
3人に向かってニコッと笑顔を見せたあたしは、
教室の壁にもたれかかり、横向きでイスに座っている湊の肩をパシッと叩く。
「痛ぇな……よろしく」
ホント、湊は愛想っていうものがないね。
そんな湊を見て微笑んだ3人は、出席番号順に席についた。
3番の浦中くんは、あたしの後ろの席に座り、
4番の絵崎さんは、その後ろの席に。
5番の扇原くんは、廊下側のいちばん後ろの席に座った。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
