星の見えない夜空の下で。 湊に抱きしめられながら、願っていたのは。 大切なものが、どうか。 どうか、消えてしまわないように、 守って――。 ただ、それだけだった。 けれど、 そんな切なる願いも、叶えられることはなく。 残酷な運命は、 あたしから大切なものを奪っていく――。