「俺たち付き合ってるから、ふたりは再婚なんかすんな、いますぐ別れてくれって?」
「そうだよ。そう言うしかないよっ」
「それでも親父たちが再婚するって言ったら?」
湊は、あたしの顔をまっすぐに見つめる。
「親父もおばさんもさっきの感じじゃ、意志かたそうだったし……逆に俺らが別れろって言われたら、どーすんだよ?」
「だったら、どぉすんのよぉ!」
「いま俺らのこと話しても、問題が複雑になるだけだろ」
「湊は再婚に反対じゃないの?あたしたちが家族になってもいいの?兄妹になっても平気なの?」
あたしは、湊の胸元を両手でぎゅっとつかんだ。
「……平気じゃねぇけど、そうなったら、しょーがねぇじゃん」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
