「……なんとなく」
その言葉を聞いて、さらに大きなショックを受けた。
湊は気づいてたってこと?
「いつから?うちで同居する前から?」
「おばさんの気持ちは知らなかったけど、親父はたぶん……おばさんのこと想ってるんだろーなって雰囲気で感じてた……」
湊は前から気づいていたんだね。
「親父が出張に行ってる間も、頻繁に連絡取り合ってたっぽいし」
それは、あたしも知ってた。
でもそれは、湊がうちで暮らしてて、
離れて暮らしてる湊の様子を、湊のお父さんに伝えるためだと思ってた。
ふたりがそんな関係だったなんて、いままで一度も疑ったことなかった。
「なんで湊は、いままであたしに何も言わなかったの?」
「べつに親父に確認したわけじゃねぇし、まさか再婚まで考えてるとは思ってなかったつーか……」
「ねぇ、いまからでも遅くないよ。あたしたちが付き合ってること親に話そうよ」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
