長い間、ただの幼なじみだった、 湊とあたし。 “あたしたち……付き合おっか” 高2の4月、この関係を始めようと言い出したのは、あたしだった。 でも、この時はわからなかった。 運命は、最初から決まっていたの……? それとも、あたしが運命を変えてしまったの……? 愛してなんかなかった。 愛なんて、なかったはずなのに。 これが、あたしたちのヒミツの始まりになるなんて――。