恋する僕らのひみつ。




「ちょい待て。おまえら誰も覚えてないのか?」



くぼっちの言葉に、クラスのみんなは黙りこむ。



「うぉい!全力で思い出せっ。はい、思いだした人、手ぇあげてー」



みんなは黙ったままで、誰も手をあげない。



その光景を見たくぼっちは、あきれた表情でため息をついた。



「おまえらって本当……そういうときだけクラスの団結力、発揮するよな」



そのとき、HRの終わりを告げるチャイムが鳴った。



「うそだろ?これからイイ話しようと思ったのに……」



くぼっちがうなだれると、クラスのみんなは一斉に笑った。



いつものことだけど、



出席とり終わるまでに、くだらない話しすぎなんだよね。



「まっ、今日もみんなで楽しい1日を過ごそうぜ!以上っ」



そう言ってくぼっちは、明るい笑顔で手を振りながら教室を出ていった。



……平和だ。