「どんだけスベリ倒せば傷つくんだよ?ハート強すぎだろっ」
笑いながら快が言うと、
あたしの前の席に座っている湊が、ボソッとつぶやいた。
「つか、席替えしねぇの?」
「べつに席替えしてもいいけど、湊はいちばん前な。すぐ寝るから」
くぼっちは、湊の席の前にやってきて、ニコッと笑う。
「ふざけんなよ……」
「俺はいつだってマジメですぅー」
口ではマジメだと言いながら、目を大きく開けて口をつきだし、あきらかにふざけた表情を見せてくる、くぼっち。
「マジうぜぇ」
くぼっちは湊を指さしながら、あたしの顔を見る。
「なぁ~結雨~。こんな冷たいやつのどこがいいの?クール男子がモテる時代いつまで続くわけ~?」
「いやぁ~あたしも、湊のどこがいいのかサッパリ……」
振り返った湊に思いきり睨まれたあたしは、口をきゅっと結ぶ。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
