恋する僕らのひみつ。




朝から全力疾走して疲れ切ったあたしは、くぼっちの前でしゃがみこみ、



湊は力が抜けたように教室のドアにもたれた。



「しょーがないな。大目に見るのは今日だけだぞ?バカップル」



くぼっちの言葉に、湊はくぼっちを睨みながら自分の席に座る。



「うるせーよ。バカップル言うな」



「はいはい、校内1カップル」



「黙れ」



「じゃあ……超ラブラブカップル?」



「やめろ」



「じゃあ、カポー?」



「…………」



「無視するなよ、湊。俺がスベッたみたいな空気になるだろ」



「スベッてんだよ。めんどくせぇな、朝から」



うちの高校は、2年から3年になるときに、クラス替えはない。



そして3年3組も、“くぼっち”こと、久保寺先生が受け持つことになった。



席順も2年のときと変わらず、出席番号順。