――キーンコーン、カーンコーン。 朝のHRのはじまりを告げるチャイムが校内に鳴り響く中、 湊とあたしは校舎の廊下を必死に走っていく。 “3年3組”あたしたちの教室が見えてくる。 「ハァ~、間に合ったぁ」 湊とあたしは息を切らしながら、教室に駆けこんだ。 すると、真っ先に担任のくぼっちが満面の笑みであたしたちを迎えた。 「おはよーさん。とりあえず間に合ってないけどな」 「えー?見逃してよぉ。チャイムと同時だったのにぃ」 そう言ってあたしは、口をとがらせる。