あたしはキスをやめて、湊に聞く。 「……ねぇ、何回キスするの?」 「もうしねぇよ」 「……しないの?」 学校に遅刻しないように準備しなくちゃって思うのに。 もうしないって言われると、少し寂しい気持ちになる。 「するに決まってんだろ、バーカ」 カーテンの隙間から白い光が注ぐ、幸せな朝。 本当は、このままずっと。 湊の大きな手に触れられていたい。 ずっと、キスしていたい。 優しく抱きしめられたまま、離れたくない。 1ミリも……離れたくない――。