「あ、あたしだって、ふたりの写真飾りたいけどさぁ……」
あたしたちが付き合ってることは、
親たちにはヒミツにしようって、湊が言うから。
あたしの部屋に、湊の写真なんて飾れない。
「あたしは早くお母さんにも、湊のお父さんにも、付き合ってること言いたいのに……」
――ドサッ。
湊はあたしの体をベッドの上に押し倒して、あたしの上に覆いかぶさった。
「湊……?」
お互いの息が触れるくらいの距離で、湊はあたしを見つめてくる。
「ど、どしたの?」
心臓の音がどんどん速くなっていく。
「もし親にバレたら、こんなふうに堂々とおまえの部屋、来れなくなるかもよ?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
