恋する僕らのひみつ。




チラッと湊の顔を見ると、まだあたしのことを見つめている。



「んもぉ、そんなにあたしのことが……」



「いや、おまえ頭ボッサボサだから」



「うっそ……!」



ネクタイから手を離したあたしは、あわてて自分の髪を両手で整える。



3年生になったら、女子力を磨くと誓ったのに。



「直った?」



あたしがきくと、



湊の視線は、あたしの後ろに移っていた。



「おまえそれ……ケンカ売ってんのかよ」



湊は不機嫌そうにつぶやく。



「え?なにが?」



あたしは振り返って後ろを見る。



どうやら湊は、べッドの上に飾ってある写真のことを言っているらしい。



「よくこんなに堂々と浮気できんな」