【結雨side】




――湊だけは。



他でもない、湊だけは。



なにがあっても

どんなときも



あたしの気持ちをわかってくれるって



そう信じていたのに……。



あたしは、ただ



変わっていくことがイヤだった。



大切なものが消えていく気がして



怖かったんだ――。