恋する僕らのひみつ。




“では、見事1位に選ばれた朝霧くんと一色さん、表彰式を行いますので壇上に上がってきてくださーい”



ウソでしょ?

今年もあれやるんかい。



表彰式とかいって、あんなのただの、さらしもの。



「湊……うちら呼ばれてるよ?」



「ほっとけ」



湊は心底あきれたように言った。



“体育館には、いないみたいですね。校内のどこかで片付けしてるんですかね?ふたりを見つけた生徒は、声かけてあげてくださいねー”



せっかく湊といい雰囲気だったのに。



やっと、ふたりっきりになれたのに。



あたしは、湊の体から離れる。



「ここにいれば見つかんねぇよ」



「でも……行かないとまずくない?」



あたしが立ち上がると、湊はあたしの腕をぎゅっと掴んだ。



「行くなよ」



湊はあたしの瞳を、下からジッと見つめる。



「おまえと離れたくない」



そんなこと言われたら、心臓止まるんですけど……。



「あたしも一緒にいたいけど……」



「じゃあ、いいじゃん」



湊は、あたしの腕を掴んだまま、その場にもう一度あたしを座らせた。



チラッと湊を見ると、



湊と視線がぶつかり、恥ずかしくなって目を伏せる。



あたしの前髪をよける、湊の指がくすぐったい。