恋する僕らのひみつ。




「それよりおまえ、なに他の男の前でヘラヘラしてんだよ」



そう言って不機嫌な表情を見せる湊は、あたしの頬から手を離した。



「別にヘラヘラなんてしてないよ」



「さっき俺がいかなかったら……」



「湊だって、他校の女子からいっぱい話しかけられてたくせに」



あたしは頬を膨らませて、ジッと目を細めて睨む。



「俺はおまえとちがって、曖昧な態度とらねぇし」



「あたしのどこが曖昧な態度なのよ?」



確かにグイグイ来られて、ちょっと困ったけどさ。



あたしだって、今日ずっと。



女の子たちに騒がれてる湊を、そばで見てるの、つらかったんだからね。



ヤキモチ……たくさん、やいたんだからね。



「だいたいおまえさ……文化祭だからって、やけに見た目気合い入ってね?」



そんな言い方しなくてもいいじゃん。



あたしは……。



湊にドキドキしてもらいたくて、頑張ったのに。



「おまえ……それ以上、可愛くなってどーすんの?」



「え……?」



「他の男にモテたいわけ?」