恋する僕らのひみつ。




湊はあたしを抱き締めたまま、彼らを睨み付ける。



「チッ、なんだよ」



彼らは、あたしたちの横を通りすぎて去っていった。



あたしは湊の背中に手を回し、くしゃっと浴衣を掴む。



湊の胸元に顔をあてたまま、笑いがおさまらない。



“こいつ、俺のなんだけど”……だってさ。



「んふっ」



「なに笑ってんだよ?」



頭の上から冷めた声が聞こえたと同時に、湊はあたしの体を離した。



めちゃくちゃ不機嫌そうな顔してるけど。



「なに怒ってんの~?あれ?ヤキモチやいちゃったぁ?」



あたしがニヤニヤしながら顔を近づけると、湊は冷ややかな瞳であたしを見る。



「アホか。いいから来い」



湊は、あたしの手首を掴むと、足早に廊下を歩いてく。



「どこ行くの?片付けもまだ途中なのに……」



「…………」



……無視ですか。



湊は、あたしを連れて階段を上がってく。