恋する僕らのひみつ。




ニヤニヤしながらあたしを見る彼らは、見た目からして、チャラそうな人たちだった。



「浴衣、可愛いね」



そう言って、左側にいる男子がグッと顔を近づけてくる。



「あはは……それは、どうも」



咄嗟の愛想笑いで、顔がひきつる。



「今度さぁ、俺たちの高校の文化祭来てよ」



そう言って、右側にいた男があたしの肩に手を置いて、ニヤッと笑った。



「文化祭……ですか」



「名前なんつーの?連絡先、教えてよ」



「いや、あのぉ……」



「このあと、なんか予定ある?俺らと遊びいこーよ」



「あの、あたし……」



“彼氏いるんで”って、そう言おうとした瞬間、



後ろから誰かに腕を掴まれ、勢いよく引っぱられた。



そのまま抱き締められて、あたしの顔は胸元にぶつかる。



この匂い、この感触。



上を向くと、やっぱり湊だった。



「馴れ馴れしいんだよ。こいつ、俺のなんだけど」