恋する僕らのひみつ。




そのとき、後ろから声が聞こえた。



「おーい、奈乃っ」



振り返ると、教室のドアのところから琥都が呼んでいた。



「下で、野菜切るの手伝って」



「うんっ。ちょっと行ってくるね、結雨ちゃん」



奈乃は、缶ジュースを机の上に置いて、琥都のところに駆け寄る。



「奈乃だけ?あたしは手伝わなくていいの?」



「あー、快が、奈乃だけ呼んでこいって」



琥都は頭を掻きながら、気まずそうに答える。



「それってさぁ、あたしが野菜切るの下手くそだってこと?」



あたしが目を細めると、琥都は半笑いで答える。



「いや、俺は何も言ってないから。何も言ってない」



「もぉ!快のやつ~」



下手で悪かったわね。