恋する僕らのひみつ。




「湊くんが騒がれるのは、もぉしょうがないよ。結雨ちゃん」



湊がモテるのは昔からだけど、いざ彼女という立場になると、やっぱり嫌な気持ちになっちゃう。



彼女になったからって、



湊をひとりじめしたいなんて思うのは、わがままなのかな。



「連絡先教えて欲しいとか、写真一緒に撮って欲しいとか、朝から言われまくってたしさぁ」



「でも湊くんらしく、バッサリと断ってたじゃない?」



「でも隠し撮りされてたもん……」



口を尖らせて落ち込むあたしに、奈乃はニコッと微笑む。



「湊くんは結雨ちゃんのことしか見てないから、そんなに心配することないと思うよ?」



「でもね、あ~モヤモヤするっ」



頭ではわかっていても、心が思い通りにならない。



好きになればなるほど、苦しくなってく。



自分がもどかしい。



他の女の子がどうしようと、湊だけを信じていればいいのに。



湊を好きっていう気持ちだけ、大事にすればいいのに。



恋心って、なんでこんな複雑なの?



「あ~やだっ!もぉ、やだっ」



「ふふっ。結雨ちゃんのそういう正直なところ、可愛いくて好きだよ?」