恋する僕らのひみつ。




「あの頃は……ここでどんなに泣いても……朝になっても、ひとりぼっちだった……」



奈乃は、琥都に頭を撫でられながら、自分の胸元をぎゅっと掴む。



「でもいまは……心配して、探しに来てくれるみんながいるんだね……」



「そうだよ、奈乃っ」



あたしがニコッと微笑むと、



涙を流しながらも、奈乃は笑顔を見せてくれた。



奈乃の命は、奈乃のものだよ。



だけどね、

あたしたちにとっても、大事なんだよ。



もしまた、死にたいと思うことがあっても。



思い出して。



「これから何があっても、ひとりで抱え込まないで」



「ん……」



ひとりで終わらせようとしないで。



何でも話して。

頼ってくれていいんだよ。



だって、あたしだって奈乃に助けてもらってる。



誰かに頼るのも、勇気がいることだけど。



でも、あたしたちまだ、

たったひとりじゃ不安定だから。



まだ大人にはなれないから。



支え合って、助け合って、



なんとか踏ん張って。



悲しい世界でも、頑張って生きてこうよ。