ひとりじゃ苦しくても、
誰かがそばにいてくれるだけで、ほんの少し強くなれた。
「みんなが味方になってくれたから、そう思えた。だからね、あたしは……」
あたしはただ、
もっと早くに、奈乃と
出逢えてたらなって……。
「もし中学の頃に奈乃と出逢えてたら、奈乃の味方になれたのになって」
もっと、もっと。
早く逢いたかった。
奈乃と友達になりたかった。
「そしたら、奈乃をひとりぼっちにしないで済んだのにって……」
過去を変えることはできないけど、
それでももし、過去に戻れるなら。
あたしは迷わず奈乃のところに向かうよ。
奈乃と一緒に立ち向かうよ。
「奈乃はもう、ひとりじゃないよ」
「結雨ちゃ……っ」
「だから、つらくなったときは何でも話して?」
ひとりで抱え込まないで。
ひとりでつらい思いしないで。
ひとりで泣いたりしないで。
そばにいるのに、寂しいよ。
「もう奈乃を、絶対ひとりにしないから」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
