「ノートに……?わりぃ、俺、前にそのノート見た」 湊の言葉に驚くあたしの隣で、奈乃は小さなため息をこぼした。 「そっか、湊くんに見られてたんだね」 「なんか理由があると思ったけど、聞いていいもんなのか、わかんなくてな」 湊なりに奈乃のことを思って、いままで聞かなかったんだね。 「結雨ちゃんが酷い目に遭ったときもね、昔のこと思い出しちゃったの。気づいたらあの頃みたいにノートにたくさん“消えろ”って書き殴ってた。頭おかしいでしょ?本当おかしいよね……」