恋する僕らのひみつ。


「でも奈乃は、昔のことあんまり話したがらないし、詳しくは知らないんだ」



琥都はつらそうな表情で答えた。



俺に抱かれている結雨が、小さな声でつぶやく。



「もしかして奈乃……ヘンなこと考えてないよね……?」



「バカ言うな」



俺は、結雨の肩を強く掴んだ。



「だって、奈乃の様子明らかにおかしかったのに……気づいてたのにあたし……」



「結雨、大丈夫だから」



「早く見つけなきゃ……奈乃のこと見つけてあげなきゃ……」



結雨は、俺の胸に顔を押しあてる。



泣くなよ……結雨……。



泣くな……。



絶対、見つかるから。



俺たちが見つけてやんなきゃ。



「もしかして、最初から間違ってたのかも」



ボソッとつぶやいた琥都に、俺は視線を向ける。



「奈乃は、どこにも行ってない」



え……?



「それ、どういう意味?」



俺の質問に答える間もなく、琥都は道路のほうに向かって走り出した。



「おいっ、待てよ!琥都っ」



起き上がって叫んだ快の声にも振り向きもせず、琥都は走っていってしまう。



奈乃は、どこにも行ってない……?



どういうことだ?



俺ら3人も、すぐに琥都のあとを追いかけた。