恋する僕らのひみつ。




もしかしたら奈乃が戻ってくるかもしれないからと、



琥都は、奈乃の母親に家で待つように頼んだらしい。



夜明けまでに奈乃が家に戻らなければ、母親は警察に捜索願を出すと言っている。



コンビニ、駅前、学校の周りなど、奈乃が行きそうな場所を探したけど、



どこにも奈乃はいない。



「湊……ハァ、ハァッ……」



結雨は赤信号の前で立ち止まり、息を切らしながら膝を両手で押さえた。



「このまま……奈乃が見つからなかったらどうしよう……」



不安そうな結雨は、声を震わせる。



「見つかる。絶対に」



俺は結雨の頭をくしゃっと撫でた。



「俺たちが見つけてやんなきゃな」



「……うん」



ふと見上げた夜明け前の空。



雲間からひとつの小さな星が見えた。