―――――――……
夜、部屋で寝ていると、いきなり部屋のドアが開いた。
いまにも泣き出しそうな結雨の声が聞こえたのと同時に、結雨は俺を揺り起こす。
「湊~っ」
「……んだよ?」
俺は寝ぼけた状態で、うっすらと目を開ける。
「怖い夢見た……」
か細い声でつぶやいた涙目の結雨。
「ガキかよ。寝ろ」
「ホントに怖かったんだからぁ!だって……」
「夢の話なら明日な」
眠くて仕方がない俺は、冷たく言い放つ。
「……わかった。起こしてごめんね」
立ち上がろうとした結雨の腕をつかんだ俺は、布団をめくった。
「……来いよ」
「湊……」
「一緒に寝れば怖くねぇだろ?」
「いいの……?」
「寝相悪かったら布団から追い出すかんな」
「ひどっ」
布団に入ってきた結雨をぎゅっと抱きしめた俺は、再び瞳を閉じた。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
