「幽霊って……失礼な」 湊は気だるそうに頭をかきながら、布団の上に座る。 「なんでおまえが横に寝てんだよ」 ヒジをついて布団の上に横になっていたあたしも起き上がる。 布団の上に座り直し、湊と向かい合った。 「寝れねぇの?」 「ううん」 「じゃあ、どしたんだよ」 「あのさぁ、湊……」 湊は眠たそうに大きなあくびをする。 湊の顔をまっすぐに見つめるあたし。 「話があるの」 「だから、なんだよ?」 あたしはシーツをぎゅっと掴んで言った。 「あたしたち……付き合おっか」