「ねぇ、誰に向かって無視してんの?ありえないんだけどぉー」 なんなんだ?この上から目線の女。 俺は、奈乃の手が微かに震えていることに気づいた。 「よかったなぁ?絵崎。高校行ったら友達たくさんできて」 相手の男が奈乃に近寄り、うつむく奈乃の顔を下から覗き込む。 そのとき、琥都が男の肩を後ろから掴んだ。 「あ?なんだよ、てめぇ」 うざったそうに男が振り返ると、琥都は冷たく言い放った。 「消えろ」 琥都……?