結雨と奈乃が1曲歌い終わると、いきなり部屋のドアが開いた。
ジュースを取りに行った琥都と快が戻ってきたんだと思ったら、そこに立っていたのは他校の制服を着たふたりの男女だった。
「あれ?ここじゃないね」
「ったく。部屋まちがえて教えやがって……」
どうやら部屋を間違えたらしい。迷惑なやつら。
「おじゃましました~。あれ……?もしかして奈乃じゃないっ?」
「ホントだ。絵崎じゃん」
どうやらこいつらは、奈乃の知り合いらしい。
「中学以来だな」
「友達できたんだぁ~奈乃。よかったね~」
こいつら、なんなんだ?
すげぇ嫌な感じだけど。
奈乃のほうを見ると、
さっきまで楽しそうだった奈乃の表情は一変して、浮かない表情で黙り込んでいる。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
